ラブライバー「どうすりゃいいんだ...」(Aqours3rd)

本拠地、東京ドームで迎えたAquours4thLIVE
先発涙腺が大量失点、ラブライブレードも勢いを見せ完勝だった
ドームに響くファンの歓声、どこからか聞こえる「5thの会場は皇居だな」の声
興奮を隠しきれずに帰り始める観客達の中、今回のライブ参加者ラブライバーは独り客席で泣いていた
4thLIVEで手にした奇跡、喜び、感動、そして何より信頼できるラブライバー達・・・
それを今の会場で得ることは殆ど可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」ラブライバーは嬉し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、ラブライバーははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってお風呂に入らなくちゃな」ラブライバーは破顔しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、ラブライバーはふと気付いた

「あれ・・・？お客さんがいる・・・？」
ベンチから飛び出したラブライバーが目にしたのは、内浦まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどにブレードが振られ、地鳴りのようにWONDERFUL STORIESが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするラブライバーの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「みなさんこんばんは、第６９回ＮＨＫ紅白歌合戦総合司会を務めさせて頂きます、Aquoursの高海千歌役伊波杏樹です！」声の方に振り返ったラブライバーは目を疑った
「あ・・・あんちゃん？」 　「みなさんこんばんは、同じくAquoursの渡辺曜役斉藤朱夏です！」
「しゅかしゅー！しゅかしゅー！！！！」 　「なんだ内川、かってに駒田さんを引退させやがって」
「りきゃこ・・・」 　ラブライバーは半分パニックになりながらTwitterを見上げた
１番：ーーー　２番：ーーー　３番：ーーー　４番：ーーー　５番：ーーー　６番：ーーー　７番：Aquours　８番：ーーー　９番：ーーー
暫時、唖然としていたラブライバーだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「紅白・・・紅白歌合戦だ！」
 郵便局員から当選ハガキを受け取り、渋谷NHKホールへ全力疾走するラブライバー、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った