東京五輪にAqoursを!

東京オリンピック2020大会開会式にアイドルグループ「Aqours」の招聘を求めるオタク。

ラブライバー「どうすりゃいいんだ…」

本拠地、我が家で迎えたμ'sFinal Lovelive!BD&DVD上映
先発涙腺が大量失点、ラブライブレードも勢いを見せず惨敗だった
リビングに響く自分のため息、胃の中から聞こえる「今年はサンシャインだな」の声
無音で消え始めるテレビの前、昨年のライブ参加者ラブライバーは独りソファーで泣いていた
Final Lovelive!で手にした奇跡、喜び、感動、そして何より信頼できるラブライバー達・・・
それを今のリビングで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」ラブライバーは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、ラブライバーははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいソファーの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、部屋でトレーニングをしなくちゃな」ラブライバーは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、ラブライバーはふと気付いた

「あれ・・・?オタクがいる・・・?」
ソファーから飛び上がったラブライバーが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどにサイリウムが振られ、地鳴りのように僕たちはひとつの光が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするラブライバーの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「怪我をしない、させない、思いやりの心を持って楽しいライブにしましょう!」声の方を振り仰いだラブライバーは目を疑った
「し・・・シカコ?」  「凛ちゃんと言えばー?」
「イエローだよー・・・?」  「真姫ちゃん五輪だ?」
「あいうえお・・・」  ラブライバーは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:高坂穂乃果 2番:南ことり 3番:園田海未 4番:西木野真姫 5番:星空凛 6番:小泉花陽 7番:矢澤にこ 8番:東條希 9番:絢瀬絵里
暫時、唖然としていたラブライバーだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「オリンピック・・・オリンピック開会式だ!」
馳浩大臣からチケットを受け取り、自分の席へ粛々と移動するラブライバー、その目に光る涙はさよならとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った