東京五輪にAqoursを!

東京オリンピック2020大会開会式にアイドルグループ「Aqours」の招聘を求めるオタク。

ラブライバー「どうすりゃいいんだ…」(Aqours4th)

本拠地、東京ドームで迎えた4thLIVE
先発涙腺が大量失点、ラブライブレードも勢いを見せ完勝だった
スタジアムに響くファンの歓声、どこからか聞こえる「来年はアジアツアーだ」の声
無言で帰り始める観客達の中、今回のライブ参加者ラブライバーは独り客席で泣いていた
3rdLIVEで手にした輝き、喜び、感動、そして何より信頼できるラブライバー・・・
それを今のドームで得ることは全く可能と言ってよかった
Aqours・・・!」内川は嬉し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、内川ははっと気付いた
どうやら叫び疲れて眠ってしまったようだ、ステージを照らす明るい照明が彼を現実に引き戻した
「やれやれ、帰って長文ツイートをしなくちゃな」ラブライバーは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、内川はふと気付いた

「あれ・・・?Aqoursがいる・・・?」
客席から飛び上がったラブライバーが目にしたのは、再び姿を現したAqoursだった
千切れそうなほどにブレードが振られ、地鳴りのようにAqoursコールが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするラブライバーの全身に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「みなさんの声に呼ばれて、思わず出てきちゃいました」声の方を注視したラブライバーは目を疑った
「あ・・・あんじゅ?」  「今日は泣かないって決めてたのに…」
「あ・・・あいにゃ?」  「なんだ内川、かってに駒田さんを引退させやがって」
「りきゃこ・・・」  ラブライバーは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:高海 2番:渡辺 3番:桜内 4番:黒澤ルビィ 5番:高槻 6番:津島 7番:黒澤ダイヤ 8番:松浦 9番:小原
暫時、唖然としていたラブライバーだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「ありがとう・・・ありがとう!」
中根からグラブを受け取り、ステージへ全身全霊で叫ぶラブライバー、その目に光る涙は嬉しさそのものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った